プラスチックに紙の風合いを
円筒型で薄っすらと商品が透けて見える独特な表現。
ペーパークリアーカン Paper Clear-Kan
素材特許認証 パッケージ化にする加工方法特許申請中
<発明者> アイパックス イケタニ株式会社(現keijis FFICE 代表) 金指恵司(カネザシ ケイジ)
透明なPETクリアーボードに特殊な製法でPET不織布を貼りつけ和紙を貼ったような感覚を表現したペーパークリアーボード材を利用した円筒ケース。缶の重量の約7分の1のため重量軽減となり、購入顧客の廃棄の容易差を手伝う。今までの完全透明な円筒ケースに薄らと商品を見せる独特な付加価値表現で、商品価値を上げるプロダクト。金属缶ではロット、納期の対応が出来ない時、または新たな円筒ギフトの見せ方で新商品を発売したいなど、今後顧客のニーズを具現化して行く。直径70mm~205mmパイ 機械加工では高さ300mmHまで対応。この独特な存在感は見て触れなければわからない。円筒ケースの新しい感覚としての存在感を表現。
※紙および化成品繊維質の透明支持体への貼り合わせによる製函体。
2015年 8月 静岡県経営革新計画承認事業となる。
プロダクト事例のご紹介
70mmΦx250mmH
ペーパークリアーボード材を利用した円筒ケース。中の商品が薄っすらとパッケージトップデザインとして投影する表現が可能なパッケージ。画像はお花を入れるパッケージ。投影する部分をあえてデザインを抜いてデザイン設計されております。
70mmΦx250mmH
重量は缶の体積計算から7分の1という軽量パッケージ。利用後の処理も簡単に軽量プラスチックとしての処理。密閉性は低いので食材の場合は軟包装に入れての利用となる。不織布という性質から洋柄もマット感を生かせるデザインで落ち着いた雰囲気となる。
70mmΦx250mmH
インバウンド需要の中、和柄の需要が多い。ペーパークリアーボードに印刷を掛けると程よいマット感と紙の雰囲気が表現でき、薄っすらと商品が透ける日本的な表現が可能となる。
110mmΦx120mmH
トップのフタに丸いカット台紙を装着すればより不織布部分が強調され天面にも和風の表現ができる。窓穴を自由にデザインしてカットすることが可能。外側からの接着となる。本体との付け合わせ加工となる。
ギフトボックスセット
ギフトボックスとしての外観サンプル。円筒のギフトセットはスチール缶、紙管により様々な食品メーカーから出されております。そのカテゴリーにペーパークリアーカンをご提案いたします。
ギフトボックス(スリーブタイプ1)
左の画像にペーパークリアーボードによるスリーブを設計した事例です。ペーパークリアーボードの透ける特長を生かして本体側のギフト箱に柄を印刷したり紙本来の色の選定もデザインを生かすポイントです。
ペーパークリアーカン採用事例
2018年2月 ガーゼ素材のおくるみ「MAMORU」
近畿大学文芸学部芸術学科xハクゾウメディカルの産学連携商品が発売。
当社開発のパッケージ、ペーパークリアーカンを提案、採用される。
■販 売 者:ハクゾウメディカル(株)
ペーパークリアーカン サイズ規格
製 品 名 | 胴筒 機械加工 | 胴筒 手作業加工 |
直径サイズ | 70Φ 80Φ 90Φ 100Φ 110Φ 120mmΦ | 150Φ 180Φ 205mmΦ |
高さ最大サイズ | 300mmH | 約620mmH |
高さ最小サイズ | 50mmH | 約30mmH |
本体 使用材質 | ペーパークリアーボード (PET) | ペーパークリアーボード(PET) |
フタ+底 使用材質 | PVC | PVC |
フタ深さサイズ | 70Φ、80Φ、90Φは10mmH 100Φ、110Φ、120Φは13mmH | 150Φは13mmH、180Φ、205Φは15mmH |
ペーパークリアーカンについて
円筒パッケージに利用すると中の商品が薄っすらと投影すること。
ペーパークリアーインボックスの最大の特徴は素材が薄っすらと透けるため中の商品をデザインとして外側に投影させることが出来ることです。従来品では透明PETにホワイトインキや梨地といい素材自体に曇りの加工を施したものしかありませんでしたが、ペーパークリアーボードは薄い不織布を貼り合わせることによりそれを実現しております。そのため手触り感に関しても紙のような感覚を表現しております。印刷はUVオフセット印刷が施せます。円筒ケースでは本体の背貼りの部分に7mmほど印刷が入らない部分がある事と底のキャップ部分はベースの印刷の上に重なりながら糊接着するため、その部分は糊により印刷面が濃いめになってしまいます。そのため本体側のデザインを考慮しなければならない場合もございます。ご相談ください。(表面が不織布のため現在箔押しが密着せず不可となっておりますが、友禅印刷(太平印刷株式会社)という近い表現の印刷方法をお勧めしております。)
サイズバリエーション
上記表には加工サイズを記載しております。70mmΦから205mmΦまで9サイズ現在保有しております。(手前から70mmΦ~120mmΦ 奥列は150mmΦ~205mmΦ)★別途金型代が必要となりますが、130mmΦ~300mmΦまでの別注径製作が可能です。
機械製造は70mmΦ~120mmΦまで。
150、180、205mmΦは差し込みによる手作業。
本体の筒の加工は120mmΦまでは機械製作ですが、150、180、205mmΦは画像の様な差し込み手作業となります。決してマイナスでは無く、大柄サイズは製作してしまうと体積がより増すため、定期品には生産予定に合わせたセットアップ出荷が可能です。数量やリードタイムなどスタッフとのお打合せにより現状パッケージでの問題点を解決してギフトパッケージとしての円筒タイプを復活させませんか。
180mmΦx80mmH
パッケージとして大サイズでも
重量が軽く取り扱いが容易であること。
画像は和菓子を想定した浮世絵的なデザインを施しました。中の仕切りも同材質でフタには扇型の窓を開け、中の商品が一部見えるように設計されております。パッケージの重量も軽量で、画像は180mmΦx80mmHで63g(フタと底に丸台紙付き)となりますので、ゴミ処理も軽量プラスチックとしての廃棄が可能です。またフタをメンコを付けずに透明にしますと、中に入っているものが良く見え、パッケージ利用後のアフターユース利用も促せます。(重量は缶の重量の約7分の1)
フタの表現。透明フタ利用で上部から商品を見せる。
透明のフタを利用すれば上部から商品を確認することが出来ます。正面からイメージを上部から細部を確認する見せ方がペーパークリアーカンでは可能です。画像は最小サイズの70mmΦですが、径が大きくなれば全体を見渡せる様になります。
パーツ構成はカール無しの本体にフタと底フタ(同型)のみです。
ペーパークリアーカンは紙管の様な入り口に巻き込むカールと言われる加工が施されておりません。そのため上部がフタをしないとカールと比べますと強度が弱まりますが、その分、コスト、納期にメリットが出てきます。また、タオル、シャツなどのアパレル商品でも商品をカールに引っ掛けてダメージを負わせたり、出しにくいということが無いことも特徴となります。底フタは上フタと同型を利用しており、糊による接着を施しております。(胴貼りは70~120Φまでが熱溶着。150~205mmΦは差し込みによる糊接着となります。)
フタと底のキャップはPVC製の成形フタを利用。
無地でも印刷物や装飾品でシンプルに仕上げる。
印刷を施さなくとも低コストで装飾も可能です。画像は薄紙印刷を巻き、水引ゴムで装飾して小ロットに対応した装飾をしております。装飾品でのご相談もお受けしております。
仕切りもペーパークリアーボードで設計することも。
画像はアロマステックとアロマボトルを位置固定させ、取り出しを容易にさせる仕切りを
同材質にて設計。本体と付け合わせになるため、材料コストが掛からない場合がある。
様々な商品に合わせた設計を施します。
フタへの止め加工。
ペーパークリアーボードは不織布で表面を加工しているため通常の透明止めテープでは剥がれやすいため、当方でテストを致しました専用のシール糊の情報をお渡しいたしますのでそれにてシールメーカーにご発注ください。当方でも取り扱い在庫もございます。ご相談ください。
板材料のペーパークリアーボードについて
材質について:透明PETにPET不織布を貼り付けている。(製法特許)
プラスチックだが不織布が和紙の風合いを演出している。
現在0.25のGAGPETに30gのPET不織布を貼り付けている。板厚は約0.38mmほど。中の商品が程よく透け、パッケージとして機能する強度から導き出した板厚。現在はこの1パターンのみの販売となる。透明PETに不織布を貼り加工することは素材メーカーが特許を取得しており、当社はその素材をパッケージとしてトムソン抜き貼り加工する加工方法と円筒ケースにする加工方法について特許申請中です。
★また箔押しが密着せず現在は不可となっておりますが、画像の金色は友禅印刷(大平印刷株式会社)という手法にて似た表現をお勧めしております。ご相談ください。
★現在厚み0.38mmの1種のみ保有。対応数量により別注可能。
印刷について:インクジェットプリンターで印刷できるプレゼンの速さ。
PET不織布にインキが程よく馴染む。マット感のある印刷仕上がりとなる。
インクジェットプリンターで印刷が可能なため、プレゼンテーションダミーを実機印刷した雰囲気にて製作できる特徴がある。やはり透け感は実際に印刷したダミーに商品を入れてみないと実感が沸かないもの。本番受注時にはUVオフセット印刷となるがプレゼンと差が出ない特徴がある。
このパッケージへの想い:気持ちは人から人へ繋がって行く。
独自な開発は困難なものなのか?
新しいパッケージを開発するときに、素材から始まった珍しいケースだった。若き営業マン時代から透ける板紙があったら、粉物など残量がわかるなっと思いそのような物があるはずも無いのに探したことがあった。数年後に製紙業界のマイスター達に聞くことがあり、同じ思いの方もいらっしゃった。しかしそれは何年経っても出てこなかった。それだけ、強度を持たせた紙を透けさせるのは難しい技術なのだ。やはり無理なのかと頭をよぎる、「無理」という私の嫌いな言葉の第一位(笑)が思いに出た瞬間に拒絶反応が出た。無理なんてこの世に無い、自分の逃げ場を作るなと葛藤が始まった。どうしても作りたい。紙が無理・・・ならば瞬間プラスチックで作れば・・・という答えが脳裏に出た。私は紙で透けさせることも今後必ずできる。でも今はプラスチックで可能とする紙の風合いを持ったものを開発しようと思考を変化させたことがこのペーパークリアーボードの開発に走らせた。さあ、ここからどうするのか?私のいつもの探求心です。毎日、毎日会う人、会う人にこのことを話し始めた。仕入れ関連会社をはじめ、友人、顧客にまでだ。かなり長い間これを実践する。開かないドアを延々とノックするのです。すると不思議なことがおこってくる。その開かないドアを内側で開けてくれる瞬間が訪れる。この思いを伝えた皆が人を、企業を紹介して頂ける機会を運んできてくれる。さらにこの熱意は世にないものを開発してみたい各企業のマイスター達に飛び火する。通常プラスチックの新素材開発にはコストがかなり掛かるが、大手素材メーカーが全面的にバックアップして頂いた。そして幾度となくスペック変更、テストを積み重ねこのボードが出来上がった。しかしその時点でまだ私自身この素材の凄さが解らなかった。出来たな程度。そしてその後この素材に衝撃的な瞬間が訪れる。印刷テスト時にプリンターで印刷してみようと社内デザイナーに印字を依頼したところ、通常プラスチックには印字できないのでプリンターが壊れるといってテストを一瞬拒まれてしまった。当然のことです。でも我慢できない私はすぐにカラーコピー機で刷ってみた。なんと鮮明ではないものの、刷れてる。すぐさまデザイナーに指示をして壊れてもいいから刷ってくれとたのみ印字テスト。それがなんと素晴らしくきれいに刷れた。しかもその瞬間に初めてこの板の価値を見た。とにかく、今まで見たことのない薄っすらとした透け感がデザインを引き上げているのが分かり鳥肌が立つほどだった。手触り感も和紙に似ていた。