プラスチックに紙の風合いを
薄っすらと商品が透けて見える独特な表現。
ペーパークリアーインボックス Paper Clear in Box
素材加工特許認証済み パッケージ化にする加工方法特許申請中
<発明者> アイパックス イケタニ株式会社 (現keijis OFFICE 代表) 金指恵司(カネザシ ケイジ)
ペーパークリアーインボックスは当社の商標登録です
透明なPETクリアーボードに特殊な製法でPET不織布を貼りつけ和紙を貼ったような感覚を表現した。和風はもとより洋風にも合う。また手触り感も紙のような存在感のある手触り感を表現。プラスチック素材メーカーとパッケージ化が可能なプラスチック板を共同開発。中の商品が薄らと見え隠れするディティール表現がデザインポイント。パッケージクリアケース業界に新たなスタンダード。プラスチック素材に和と温もりが融合する新パッケージ!プレゼンはプラスチックなのに社内のインクジェットプリンターで簡易的に印刷ができるため迅速に対応できる。今後の展開としてパッケージのみならず、内装、ディスプレイ、電飾のカバー、成形トレーなどを開発して行く。
※紙および化成品繊維質の透明支持体への貼り合わせによる製函体。
2015年 8月 静岡県経営革新計画承認事業となる。
プロダクト事例のご紹介
六角形型
円筒に近い表現ができる形式。最初に受注したのが100gのお茶缶に見立てた新商品だった。2本をセット箱に入れ販売された。和の雰囲気が漂うギフト商品となった。重量も缶の7分の1に軽量化。
てまり型
和菓子系で設計。角にR状の筋押しを加えて全体的に丸みを付けた。てまり型のフワッとした雰囲気を演出。トップは花弁のような組み立て式。トップから四方へ広がりオープンする。
筆記用具ケース
画像は筆記用具入れ。筆記用具は台紙にセットされパッケージに装着される。筆記用具のディティールが薄っすらと表現される。窓穴付き。(画像は窓フィルム無し)
ストレートサックタイプ形式
一番汎用性のある形式。ストレートサックと呼ばれる。様々な製品に対応できセット作業性も良い。中の製品自体が薄いものへの設計が多く、正面へのデザイン面を広くとれる。
マスキングテープケース
B式組底のマスキングテープケース。中の商品がそのまま外装に投影されるため、カラフルな商品は外装からその色変化が薄っすらとパッケージデザインとして表現される。
スタンドボックス形式
スタンドさせるアイキャッチボードと一体化した形式。比較的小さく細目の製品を店頭で安定してスタンドさせる。アイキャッチ面も大きくとれるため商品説明も多めに面積をとれる特徴がある。
ギフトボックス (スリーブタイプ)
ギフトボックスの外装がスリーブ状形式になっているタイプ。そのため箱の正面は本体の印刷物がそのまま見える。比較的装着が簡単な形式。
ギフトボックス(かぶせタイプ)
ギフトボックス本体にかぶせる形でフタを装着する一般的な形式。ペパークリアーボードの場合四側面が透けるため、そこでのデザイン表現も独特となる。(貼り形式になる)
ペーパークリアーインボックスについて
外装パッケージに利用すると中の商品がほど良く薄く
投影すること。
ペーパークリアーインボックスの最大の特徴は素材が薄っすらと透けるため中の商品をデザインとして外側に投影させることが出来ることです。従来品では透明PETにホワイトインキや梨地といい素材自体に曇りの加工を施したものしかありませんでしたが、ペーパークリアーボードは薄い不織布を貼り合わせることによりそれを実現しております。そのため手触り感に関しても紙のような感覚を表現しております。印刷はUVオフセット印刷が施せます。パッケージ形式はほぼ現状の紙箱と同等の形式が可能ですが、透けるため二重になる部分にアイデアが必要です。ご相談下さい。(表面が不織布のため現在箔押しが密着せず不可となっておりますが、友禅印刷(太平印刷株式会社)という近い表現の印刷方法をお勧めしております。)
今後の展開・・成形品としての開発。
プラスチック本来の触感からペーパークリアーボードの紙の風合いを合わせ持つ素材で今後は成型品にトライ。
プラスチックなのに優しい紙の風合いを出せる成型品を開発して行く。当然印刷加工が可能でエンドレス柄で
ブランドロゴを入れたり少量で柄もチェンジできる。画像は菓子の容器をイメージした型とCDケースの現存金型
でテスト成形したもの。その他素材も両面不織布を貼り付け、完全なる紙の風合いで成型する技法も今後試作をする。
ペーパークリアーボードについて
材質について:透明PETにPET不織布を貼り付けている。(製法特許)
プラスチックだが不織布が和紙の風合いを演出している。
現在0.25のGAGPETに30gのPET不織布を貼り付けている。板厚は約0.38mmほど。中の商品が程よく透け、パッケージとして機能する強度から導き出した板厚。現在はこの1パターンのみの販売となる。透明PETに不織布を貼り加工することは素材メーカーが特許を取得しており、当社はその素材をパッケージとしてトムソン抜き貼り加工する加工方法と円筒ケースにする加工方法について特許申請中です。
★また箔押しが密着せず現在は不可となっておりますが、画像の金色は友禅印刷(大平印刷株式会社)という手法にて似た表現をお勧めしております。ご相談ください。
★現在厚み0.38mmの1種のみ保有。対応数量により別注可能。
印刷について:インクジェットプリンターで印刷できるプレゼンの速さ。
PET不織布にインキが程よく馴染む。マット感のある印刷仕上がりとなる。
インクジェットプリンターで印刷が可能なため、プレゼンテーションダミーを実機印刷した雰囲気にて製作できる特徴がある。やはり透け感は実際に印刷したダミーに商品を入れてみないと実感が沸かないもの。本番受注時にはUVオフセット印刷となるがプレゼンと差が出ない特徴がある。
このパッケージへの想い:気持ちは人から人へ繋がって行く。
独自な開発は困難なものなのか?
新しいパッケージを開発するときに、素材から始まった珍しいケースだった。若き営業マン時代から透ける板紙があったら、粉物など残量がわかるなっと思いそのような物があるはずも無いのに探したことがあった。数年後に製紙業界のマイスター達に聞くことがあり、同じ思いの方もいらっしゃった。しかしそれは何年経っても出てこなかった。それだけ、強度を持たせた紙を透けさせるのは難しい技術なのだ。やはり無理なのかと頭をよぎる、「無理」という私の嫌いな言葉の第一位(笑)が思いに出た瞬間に拒絶反応が出た。無理なんてこの世に無い、自分の逃げ場を作るなと葛藤が始まった。どうしても作りたい。紙が無理・・・ならば瞬間プラスチックで作れば・・・という答えが脳裏に出た。私は紙で透けさせることも今後必ずできる。でも今はプラスチックで可能とする紙の風合いを持ったものを開発しようと思考を変化させたことがこのペーパークリアーボードの開発に走らせた。さあ、ここからどうするのか?私のいつもの探求心です。毎日、毎日会う人、会う人にこのことを話し始めた。仕入れ関連会社をはじめ、友人、顧客にまでだ。かなり長い間これを実践する。開かないドアを延々とノックするのです。すると不思議なことがおこってくる。その開かないドアを内側で開けてくれる瞬間が訪れる。この思いを伝えた皆が人を、企業を紹介して頂ける機会を運んできてくれる。さらにこの熱意は世にないものを開発してみたい各企業のマイスター達に飛び火する。通常プラスチックの新素材開発にはコストがかなり掛かるが、大手素材メーカーが全面的にバックアップして頂いた。そして幾度となくスペック変更、テストを積み重ねこのボードが出来上がった。しかしその時点でまだ私自身この素材の凄さが解らなかった。出来たな程度。そしてその後この素材に衝撃的な瞬間が訪れる。印刷テスト時にプリンターで印刷してみようと社内デザイナーに印字を依頼したところ、通常プラスチックには印字できないのでプリンターが壊れるといってテストを一瞬拒まれてしまった。当然のことです。でも我慢できない私はすぐにカラーコピー機で刷ってみた。なんと鮮明ではないものの、刷れてる。すぐさまデザイナーに指示をして壊れてもいいから刷ってくれとたのみ印字テスト。それがなんと素晴らしくきれいに刷れた。しかもその瞬間に初めてこの板の価値を見た。とにかく、今まで見たことのない薄っすらとした透け感がデザインを引き上げているのが分かり鳥肌が立つほどだった。手触り感も和紙に似ていた。